Q&A(山崎農業研究所とは)

1.山崎農業研究所とはどんな団体ですか?

歴史
1974年に故山崎不二夫東大名誉教授を中心に、農学の研究者、技術者、教師、農業改良普及員、農業者、ジャーナリストなど幅広い人たち百数十人が集まって「農業・農村に関する調査研究を行い、また研究、調査を援助し、それによって日本の農業の発展に役立つこと」を目的に創設しました。
活動の目的に賛同される方ならだれでも入会できる会員制・研究所で2013年現在250人近い会員が活動しております。また、会員の紹介があれば、会員以外の方でも、さまざまな研究会や行事に参加できる自由な雰囲気を特徴とする団体です。

目的
 活動の基本理念を「いのちと暮し」の「在野精神」におき、農業・農村に関する研究・調査、活動支援、政策提言および関連情報の受発信を推進することにより、望ましい食料、農業、農村、環境のあり方を提起しながら、創造的で個性あふれる豊かな地域社会の形成に貢献することを目的としています。

活動
 (1) 定期的な研究会の開催および特定テーマのプロジェクト研究
 (2) 研究所報「耕」およびメールマガジン「電子耕」の定期発行
 (3) 成果の普及、政策提言のための図書の出版および頒布
 (4) 現場での優れた実践や調査研究の個人あるいは団体に対する表彰
 (5) 自治体、民間団体等からの委託調査研究の受託
 (6) 上記目的に関わる情報・資料の収集と問い合わせ等への発信サービス
 (7) その他目的に関わる活動

会員総会 第49期総会は2023年9月9日に開催しました。

幹事会
幹事(所長) 山路永司 東京大学名誉教授
幹事(事務局長)
幹事 佐々木哲美  NPO法人 宍塚の自然と歴史の会会員
幹事 田口 均 ㈱農文協プロダクション
幹事  西山和宏 NTCコンサルタンツ㈱取締役
幹事  益永八尋  元NTCコンサルタンツ㈱

監査:松野 肇 NTCコンサルタンツ㈱

顧問:
 熊澤喜久雄(東京大学名誉教授)
 中川昭一郎(元東京農業大学教授) 
 安富六郎(東京農工大学名誉教授)
 小泉浩郎(前山崎農業研究所所長、元農水中四国農業試験場場長)
 塩谷哲夫(元東京農工大学教授)

 




主な活動の取り組み
49年にわたる活動の積み上げと幅広い分野、職業の会員構成や人脈を特色とし、新しい農業・農村発展のために、次のような活動を行っています。
なお、一部の活動が滞っておりますことはご了承ください。

①研究所報「耕」の定期発行(季刊)と「はがき通信」、研究所ニュースの送付
研究所の調査・研究活動成果や会員の投稿論文、トピックス、会員による農村定点観測、会員の近況などを掲載した所報(各号60頁程度)を年4回発行し、会員に配布しています。メルマガ「電子耕」は、隔週発行し、健康、食べ物、暮らし、人物等の情報を提供し意見交換の場としています。また、会員宛に随時「ハガキ通信」、研究所ニュースを送付し、諸活動の報告と予告を行っています。
②会員総会
会員総会では、研究所の1年聞の活動内容、次年度活動計画が報告・審議されるほか、時勢に応じたテーマを選び、シンポジウム・特別講演などを行っています。
③山崎記念農業賞の表彰事業
アカデミズムやジャーナリズムの世界であまり大きく取り上げられていなくても、農業・農村・食料や環境に有意義な活動を行い、成果をあげている個人や団体は数多く存在します。当研究所は、これらの活動を正当に評価し、今後の励みになるように、創立以来の事業として、会員からの推薦をもとに表彰事業を続けています。
表彰は、毎年7月の会員総会で行い、その活動内容は、所報「耕」に掲載されます。
④定例研究会
農業・農村、あるいは食料、環境問題等に関して、そのときどきの関心事をテーマに研究者、専門家、農業者等を講師に招いて定例研究会を開き、また1回の現地見学会を含め、年5回の開催を続けています。
国内外のトピックスを中心とした研究会ですが、テーマによっては調査研究を継続し、経常研究活動でとりあげることもあります。
⑤経常研究活動
一定期間をかけて重要テーマについて調査研究を行い、その成果を世に問おうというもので、これまで新しい農業基本法や食料自給問題について研究会を重ね、その成果を出版してきました。
⑥図書出版事業
研究所の調査研究活動の成果をより幅広く普及する目的で、1995年から図書出版を始めました。
これまでに「環境土地利用論」(安富六郎著)、「水田ものがたり」(山崎不二夫著)、「21世紀農政の課題」(山崎農研編)、「世界の水田 日本の水田」(田渕俊雄著)、「食料主権」(山崎農研編)、「21世紀水危機=農からの発想」(同)「自給再考」(同)を出版してきました。これらの本は会員価格(定価の2割引き)で頒布します。特に、最新刊の「自給再考」は韓国語版で販売され、国際的にも注目されています。
⑦受託研究
官公庁、自治体、民間等からの委託を受けて調査研究を行っています。
これまでの主な業務としては、「全国市町村アンケート調査」、「別海町畜産廃棄物再利用調査」、「刈羽村農業総合計画」、「国営土地改良事業営農改善調査」、「海外野菜種子生産流通事情緊急調査事業」、「農業農村整備事業地域別諸課題等検討業務(矢作川地域)」「地域新エネビジョン策定支援」「土地改良区アンケート調査」などがあります。

農業文化メールマガジン 『電子耕』
山崎農業研究所では健康・食べもの・人々の情報誌“耕”を年4回発行していますが。“電子耕”は、目まぐるしく変る農業に関わる諸問題について、その本質をつかむための情報を読者と意見交流をしつつ、より早く提供するために隔週刊で発行しています。(購読無料)
まぐまぐ
http://www.mag2.com/m/0000014872.html
melma!
http://www.melma.com/backnumber_152188/

2.会員の資格や特典はありますか?

会員の資格と特典
資格: 山崎農業研究所の目的に賛同し、会費を納める人は会員になれます。
会費: 正会員 年会費 1口 5,000円 (複数口可)
    学生会員:年会費 3,000円。 賛助会員:1口 30,000円(複数口可)
特典: ①所報「耕」(季刊)と「はがき通信」(随時)、研究所ニュース(年4回程度)の配布が受けられます。
    ②研究所の各種研究会などに出席し、討論に参加できます。
    ③研究所の研究成果や情報を優先的に受けられます。
    ④会員総会に出席し、研究所の運営について意見を述べることができます。
    ⑤会員の中から各種委員に委嘱されます。
    ⑥会員の中から必要に応じ研究員に委嘱、受託事業等に参加できます。

山崎農業研究所の会員になりませんか
定例研究会など、研究所主催の活動に参加できるほか、所報「耕」(季刊)・はがき通信(随時)、研究所ニュース(年4回程度)をお届けします。
以下の項目を書いた葉書か手紙、またはEメール(yamazaki@yamazaki-i.org)でお申込み下さい。

氏名/生年月日/自宅住所・電話番号・FAX番号/勤務先(所属)・勤務先住所・電話番号・FAX番号/Eメールアドレス/略歴・専門分野・関心のある分野、賛助会員の場合は、賛助口数。
 図書進呈
入会していた方には、①「世界の水田 日本の水田」(田渕俊雄 著)、②「食料主権」(山崎農業研究所編)、③「自給再考」(山崎農業研究所編)、④「21世紀水危機―農からの発想」(山崎農業研究所編)から2冊を指定していただければ、無料にて進呈いたします。